水素が健康や美容にいいというイメージは一般的に定着してきました。水素水サーバーを自宅に設置したり、水素水の定期購入を利用したり、日常的に水素水を飲んでいる人が増えています。そして、いまや水素の摂取方法は飲むだけではありません。今回は水素ガスを直接吸う方法について解説します。



水素ガスの安全性や副作用への不安から、直接吸うことに抵抗がある人もいるでしょう。しかし、水素ガスの性質を正しく知れば、ぐっとハードルは低くなるはずです。水素水と水素ガスの違い、どういった吸入事例があるのか、安全性や副作用の有無についてお伝えします。

水素水を飲むことと、水素を吸うことを比較してみる

水素水を飲むこと

ペットボトルから飲む、アルミパウチやアルミボトルから飲む、サーバーから作りたてを飲む、水素水の飲用方法は、この3つに分類できます。

まず、ペットボトルの水素水は、すぐに飲まなければなりません。水素(H2)は非常に小さな分子なので、フタを開ける前からすでに抜けはじめています。プラスチック容器から水はこぼれませんが、水素は常にこぼれているということです。

アルミパウチとアルミボトルは、一定期間なら水素水を保存することが可能です。しかし、フタを開けなくても徐々に水素が抜けていく点はペットボトルと同じですから、消費期限内に飲みきらなければ普通の水と同じです。

その都度水素を生成する水素水サーバーなら、いつでも新鮮な水素をムダなく飲めることがメリットです。反面、リーズナブルではありませんから、ある程度の初期投資とデリケートなメンテナンスは必須です。

上記のどの方法にしろ、水素水は必ず空気と接して拡散するため、最終的には1.6ppm(1リットルにつき)が、口につける前の水素の最大含有量です。これは限界飽和と呼ばれている法則で、開封前の水素がどれだけ充填(じゅうてん)されていようと、同じ数値に落ち着きます。

どれだけ多くの水素が含まれているのかが、いわば水素水の「売り」ではありますが、むしろ、どれだけ密閉した状態を維持できるか、いかにすみやかに飲むかが大切なのです。

水素ガスを吸うこと

水素ガスの吸い方について説明します。水素ガスは口からではなく、両方の鼻腔にカニューラ(水素ガスを体に送るチューブ)を挿入して、耳に固定した状態で吸入します。病院で酸素を吸うのと同じ仕組みですね。カニューラのチューブ素材は、可能であれば水素を逃さない医療用、もしくは水素ガス専用の素材が好ましいでしょう。

水素ガスの吸入が水素水の飲用と違うのは、水素が空気に触れて飛んでしまわないことです。空気に触れなければ拡散しないため、前述した限界飽和は起きません。水素ガスは鼻腔から粘膜、血液、脳や臓器へと直接浸透していきます。

家庭用の水素吸入器が生成するガスの濃度は、0.5%から1%程度が平均です。これは水素水何十リットル分にも相当します。とはいえ、水素は自然界の原子と分子ですから、取り込みすぎても副作用は特にありません。全身に行き渡ってしまうと、あとは呼気として体外に排出されるだけです。

体が水素ガスを吸収するというよりも、水素ガスが体をまんべんなく通り抜けていくというイメージが近いかもしれません。その通り道にヒドロラジカルと呼ばれる悪玉活性酵素があれば、自動的に反応して無害化してくれるというわけです。

水素ガスの吸入事例

水素バーや水素サロン

エステサロンやマッサージに出かける感覚で水素ガスを吸いに行くのが、水素バーや水素サロン。業務用の水素ガス吸入器が設置されています。専門店だけでなく、フィットネスクラブやカイロプラクティック院内に併設されているケースもあります。地域にもよりますが、30分から60分程度で3000円前後の価格帯が平均です。

オフィス街や駅の近くに多いのは、ターゲット層が疲労をため込んだビジネスマンやOLだからでしょうか。ガチガチに健康志向な人が集まるスペースではなく、おしゃれなリラクゼーションブースといった雰囲気です。

水素ガス吸入器

家庭用の水素ガス吸入器は、水素ガスのみを発生させる装置と、水素水サーバー兼ガス吸入器の2種類に分けられます。大きさは、卓上に置けるものから携帯できるものまでラインナップが豊富です。携帯用でも10万前後はしますから、ある程度の初期投資は必要です。

しかし、慢性疲労やアトピーなどの持病がある、家族みんなの健康維持のために使いたい場合は、人数分の水素水を定期購入するより、コストパフォーマンスはずっとよいはずです。ただし、水素水生成のためにミネラルウォーターを継続して購入するタイプなのか、水道水を浄水するタイプなのかなど、ランニングコストについては注意が必要です。


医療現場

2016年厚生労働省は濃度2%の水素ガス吸入を「先進医療B」として承認しました。対象は脳梗塞や心肺停止など急性の病変を起こした患者さんで、蘇生後の処置として行われます。

一時的な心肺停止には、無事蘇生したとしても、一生残ってしまうマヒや寝たきりになるなどのダメージが考えられます。水素ガスのすみやかな脳機能の回復促進は、これらの後遺症を軽減してくれるため、蘇生後に社会復帰できる人は増えていくでしょう。

また、放射線治療や抗がん薬の副作用を軽減させるとして、がん患者に水素ガスの吸入を行っている病院もあります。

防衛医科大学の麻酔科では、全身麻酔に使われるセボフルランというガスに水素ガスを加えると、幼若動物(マウス)の発達脳への副作用を抑制したという論文を発表しています。将来的には、子どもに全身麻酔をした場合の、発達脳への副作用が抑制できると期待されています。

水素ガスで爆発の危険性はないの?

ガスという言葉から「爆発」を想像してしまうと、水素ガスは危険なものに思えます。しかし、水素の性質を正しく理解すれば、実はLPガスやガソリンよりも扱いやすいことがわかるはずです。

水素は地球上の気体として最も軽いものです。重さのあるLPガスやガソリンが気化すれば、引火の可能性が危惧されますが、水素ガスは瞬時に拡散してしまいます。

水素ガスの爆発限界(爆発するための条件)には、空気中の水素濃度が4%必要ですが、これは通常の空間では考えられないシチュエーションです。密閉された状態で、濃度が4%以上で、なおかつ偶然着火エネルギーが発生するのは、少なくとも日常の場面ではあり得ないでしょう。

水素ガスを吸うことまとめ

副作用がなく健康を促進してくれる水素ガスの存在、少しは身近になったでしょうか?水素ガスの抗酸化作用は、特に疲労感に即効性があるとされています。原因のハッキリしない体調不良や慢性的な肩こり悩んでいる人は、まず近くの水素バーを訪れてみてはいかがでしょう。

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